「変態」とかいう言葉
「変態」という言葉がある。
ゲイの中でもあるカテゴリーの人々はまあカジュアルに使ってくる言葉だ。
「お前変態じゃーんwww」とかはまあ冗談の類で、ストレートの人もまあ使うだろうが、
「変態募集」
「変態しようぜ」
「変態になりたい」
など、どうやら使い方が多岐にわたっているらしい。
ゲイのいわゆる裏垢(彼らのいう「表垢」がすでに裏垢のような気がしないでもないが;裏の裏は表か?)界隈では右に左に飛び交っている表現だ。
「変態」という言葉を辞書で引くと以下のように様々な意味があるようで、
1 形や状態を変えること。また、その形や状態。
2 普通の状態と違うこと。異常な、または病的な状態。
「お品は身体に―を来したことを」〈長塚・土〉
3 《「変態性欲」の略》性的倒錯があって、性行動が普通とは変わっている状態。また、そのような傾向をもつ人。
4 動物で、幼生から成体になる過程で形態を変えること。おたまじゃくしがカエルに、蛹 がチョウになるなど。
5 植物で、根・茎・葉などが本来の形から変化し、著しく異なる形態をとること。葉がとげとなるなど。
6 同じ化学組成で物理的性質の異なる物質の状態。温度変化などによって生じることが多い。単体の場合には同素体という。転位。
彼らのいう「変態」は3番の意味だろうが、「変態募集」「変態になりたい」は意味が通るが「変態しようぜ」はもうよくわからない。
動詞化していて、解釈するに「普通ではない倒錯的なプレイをしようぜ」ということなんだろうが、かなり、言葉が強い。インパクト大。
というよりどこまでが変態なのだろうか。
倒錯的なプレイってどこからどこまでが倒錯的といえるのか。
「変態募集」とか言っているが、自ずから「変態です!」と言えるのか?羞恥とかではなく、自意識として。
僕なら「お前そんなんで変態とか言っちゃってんの?片腹痛いわ」とか言われるのを恐れて変態を自称できなさそう。
ていうかそんなん考えている時点で変態になりきれていない(?)
たまーに覗く機会もあったが、まあ、僕からすればおしなべて彼らは変態であった。
違わぬ変態。遍く変態。
1000m走で僕が50m地点にいるのに彼らは2500m地点にいる感じ。ライン超えてる。
そもそも同じレースかといえばそんなこともなくて、文化(?)がかなり細分化されている印象。詳しくは語らないが……
いずれにせよ楽しそうで何より。
ただ迷惑なことはやめようね……